湯島聖堂(斯文会)

Yushima Seido

第一部

「中国古典音楽のお話と演奏」

- 江南の胡琴(南胡)と二胡について -

時間 18:30 ~ 19:30

定員 30名

坂田 進一(上海音楽学院)

東京都出身。代々雅楽の免許をつかさどった家系で学ぶ。東京芸術大学付属音楽高等学校から東京芸術大学作曲科で学び、東西古典音楽の研究・調査のため坂田古典音楽研究所を設立。和漢洋の音楽に親しみ、特に中国古典音楽の研究、演奏両面で定評がある。日本の二胡奏の第一人者であり、東京琴社社長、斯文会中国 古典音楽講師も務める。

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坂田進一

古琴家

第二部 鼎談と参加者を含めた懇談

 

時間 20:30 ~ 21:30

定員 5名

ホスト

宮本英尚
斯文会常務理事

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コーディネーター

張競

明治大学教授

ゲスト

鶴岡真弓

多摩美術大学芸術人類学研究所所長

(一)セッションのテーマ
「ユーラシア東西文化をつらぬく生命循環」  



(二)鼎談の趣旨
「終末と再生の隠喩:生命循環」について、日本・中国・ケルト文明の芸術・思想・信仰を 横断し、コーディネーターがゲストにお話をうかがうと形式で、以下の4つのトピックスをめぐって鼎談を行う予定です。

 


(三)トピックスと鼎談の内容の予定
 

一、「文様」と生命   コーディネーター:張  話者:鶴岡
東アジアでは長い歴史の中で、雷文や唐草など連続する文様が好まれてきました。形は違いますが、ヨーロッパ文化やイスラムにもペイズリー紋様、メアンダーや生命の樹など、連続・循環する紋様がありますコーディネーターはまず日本や中国の唐草文様を簡単に紹介し、その後、ゲストの鶴岡先生にケルトの連続する紋様をご紹介いただきたいと思います。

二、「音楽」と生命  コーディネーター:張  話者:鶴岡
 西洋ではキリスト教が誕生してから、音楽は宗教儀式の一部分になりましたが、中国では儒教に影響で、音楽は宮廷の礼楽と文人の自己表現のものになった。中国の音楽と生命との関係についてホストの宮本理事にお話をうかがいたいと思います。
 また、古代中国では結婚式、葬式に音楽は演奏されていました。その場合、音楽のリズムは生命の連続、終末と再生の隠喩だと考えられます。その点では世界の多くの文化に共通しているが、それぞれ表現の形は違います。鶴岡先生にケルトの音楽と宗教や生命観との関係についてご紹介いただきたいと思います。
 もし、時間の余裕があれば、楽器の東西交流についても触れたい予定です。中国の楽器のなかで、西域からきたものやあるいは中央アジア、西アジア、ヨーロッパの楽器と似たものをコーディネーターが紹介し、その後、鶴岡先生にケルトの楽器について話をいただきと思います。

三、 「孔子廟あるいは湯島聖堂の役割」 コーディネーター:張   話者:宮本
 湯島聖堂は宗教施設というよりは、学問所としての一面が強いのではないかと思います。人間の魂を善の方向に導くという意味では、教育でありながら、宗教的な側面もあります。人間の魂のあり方にかかわるという点で、孔子廟あるいは湯島聖堂の役割について、コーディネーターが宮本専務理事にお話しをおうかがいしたいと思います。

四、 「生命、再生の思想」    コーディネーター:張   話者:鶴岡 
 東アジアでは仏教によって輪廻の思想がもたらされました。コーディネーターが鶴岡先生にケルトの再生の思想と生命循環についてお話をうかがいます。

まとめ  コーディネーター
 当日の話をまとめて、このセッションを終えます。   

 

 

プロフィール

宮本 英尚(公益財団法人斯文会・常務理事)
茨城県出身。慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、三菱石油㈱を経て菱華運輸㈱で常務取締役をつとめる。また、社団法人日本パワーリフティング協会専務理事および会長、NPO法人日本オリンピック・アカデミー監事、一般社団法人漢字文化振興協会理事および常務理事、公益財団法人斯文会評議員および常務理事を歴任。

 

張 競(明治大学・教授)
1953年上海生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。國學院大學文学部助教授、ハーバード大学客員研究員などを経て、現在、明治大学国際日本学部教授。著書に『夢想と身体の人間博物誌』(青土社、2014年7月)、『詩文往還』(日本経済新聞社、2014年10月)『時代の憂鬱 魂の幸福』(明石書店、2015年9月)などがある。東京文化資源会議・社寺会堂プロジェクト・メンバー。

鶴岡 真弓(多摩美術大学・芸術人類学研究所所長/大学美術館館長)
芸術文明史家。ケルト芸術文化、およびユーロ=アジア生命デザイン交流史研究者。早稲田大学大学院修了後、アイルランド、ダブリン大学トリニティ・カレッジ留学。処女作『ケルト/装飾的思考』(筑摩書房)で、わが国でのケルト文明/芸術理解の火付け役となる。主著に『ケルト/装飾的思考』『ケルト再生の思想』(筑摩書房)など多数。訳書に『ケルズの書』(岩波書店、創元社)、『ミステリアスケルト』(平凡社)ほか。NHKテレビ「チコちゃんに叱られる」「ユーミンのスーパーウーマン」、ラジオ「NHKカルチャーラジオ」「ラジオ版 学問ノススメ」など出演。ドキュメンタリー映画『地球交響曲第一番』でアイルランドの歌姫エンヤと共演。

食事とドリンク

未定

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