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ー秋葉原から臨む神田川ー ©SokuUp 

Gaitou-Yawa

崖東夜話

第一夜 2020.10.27

Youtubeにてライブ配信予定!

10月27日 18:00~ 配信開始

​※神田明神のみ

残数わずか

GOTOトラベル 対応決定!

「崖東夜話(がいとうやわ)」って何?

 聞いたことがないけれど、と思われた方が大半ではないかと思います。それもそのはずで、今回のイベントのための造語です。このイベントに参加する多くの学術・宗教施設が、本郷台地その他東京の東の台地にあり、崖の下には昔は海が広がっていました。崖の東で、そして夜静かに、普段忙しくて忘れていることを語り合おう、というのが「崖東夜話」と名付けた理由です。

 この企画を考えた湯島神田上野社寺会堂研究会は、東京文化資源会議の1プロジェクトとして、「崖東」周辺の学術・宗教施設関係者が集まって3年前に立ち上げた、有志による緩やかな組織です。その目的は、これら諸施設がこれまで果たしてきた社会的役割の評価と現在の問題点(ハード・ソフトの両面)を整理し、今後の日本における社会理念・社会倫理形成において果たすべき役割を様々な角度から考えようというものでした。

 最初はお互いにどのような歴史と考え方を持っているかを理解しあうところから始まり、パンフレットや報告書の作成、シンポジウムの開催、より深く学ぶための塾の設置などを通じて理解が深まり、初の共同イベントとして取り組んだのが、この崖東夜話なのです。その開催の社会的目的は三つあります。

  1. 湯島神田上野地域に存在する、東京を代表する学術・宗教施設の歴史的・文化的・社会的意義を再発見して、これからの我が国における豊かな精神文化醸成の重要性について考えていただくきっかけにする。

  2. 3年間にわたる湯島神田上野社寺会堂研究会の成果として、施設間の相互理解・連携・協力が進んできたことを社会的にアピールする。

  3. 昼間の喧騒を忘れて夜間開催することで、ゆっくり、じっくり、ものを観たり、学んだり、考えたりする(観・学・想)新しいナイトライフ・生活スタイルを社会に提案する。

 

今回のような異なる宗派・学術団体を横断して共同のイベントを行うことは、本邦初あるいは世界初の試みかもしれません。このイベントを通じて、異なる思想倫理宗教を率直に理解し合い、新しい精神性や宗教性のこれからの在り方を考えるきっかけとなることを願っています。

東京文化資源会議とは?

2015年に産官学民の有志で立ち上げた団体。東京、特に江戸時代から現代までの文化資源を多様かつ豊富に持っている都心東部地域を対象に、文化資源の発掘・保全・活用の推進・普及を目的に活動している。


主催:東京文化資源会議/アッサラームファンデーション/寛永寺/神田明神/ニコライ堂/湯島聖堂/湯島天満宮

協賛:株式会社JTB, NOHGA HOTEL UENO TOKYO, NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO

協力:早稲田大学演劇博物館

第一夜

 

2020年10月27日 (火)

タイムテーブル

18:30 ~ 19:30

第Ⅰ部 「音のひびき」

6施設にて開催。各施設定員5名。

​※「神田明神」「湯島聖堂」は定員30名

アッサラーム

ファンデーション

​演題

お祈りの呼びかけと

クルアーンの読誦

ターリク・ファタヤーニ

博士

寛永寺

演題

声明のお話

宮部 亮侑

執事

神田明神

演題

雅楽のお話と演奏

 

 

菊池 重光

禰宜


 

 

ニコライ堂

演題

正教と聖歌のお話

 

 

対中 秀行

主任司祭

 

湯島聖堂

演題

 中国古典音楽のお話と演奏

- 江南の胡琴(南胡)と二胡について -

坂田 進一

古琴家

 

湯島天満宮

演題

言霊体験

-本殿で祝詞(大祓詞)奏上-

押見 匡純

権宮司

19:30 ~ 20:30

散策

プロジェクションマッピング、地域の食事とドリンク。

20:30 ~ 21:30

第Ⅱ部 「魂のかたち」

鼎談と参加者を含めた懇談

6施設にて開催。各施設定員5名。

アッサラーム

ファンデーション

ホスト

モハメッド ナズィール

代表

コーディネータ
吉見 俊哉
東京大学教授

 


ゲスト
酒井 啓子
千葉大学教授

寛永寺

​ホスト

宮部 亮侑

執事

コーディネータ
齋藤 希史
東京大学教授

 

ゲスト
ロバート キャンベル
国文学研究資料館館長

 

神田明神

ホスト

岸川 雅範

禰宜

コーディネータ
中村 雄祐
東京大学教授

 

ゲスト
諏訪 道彦
TVプロデューサー

ニコライ堂

ホスト

対中 秀行

主任司祭

コーディネータ
中島隆博
東京大学教授

ゲスト
山内志朗
慶應義塾大学教授

湯島聖堂

ホスト

宮本 英尚

常務理事

コーディネータ
張 競
明治大学教授


 

ゲスト
鶴岡 真弓

多摩美術大学芸術人類学研究所所長

湯島天満宮

ホスト

押見 匡純

権宮司

コーディネータ
横山 泰子
法政大学教授

ゲスト
東 雅夫
文芸評論家

21:30 ~ 22:00

散策・移動

22:00 ~ 23:00

第Ⅲ部 ラウンドテーブル「崖東夜話を語る」

神田明神 祭務所地下ホールにて開催。定員50名。

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宇野 求

東 京大学大学院在籍中に建築設計事務所を設立。以後、実務設計に携わりつつ、大学での研究・教育・社会貢献活動を展開。千葉大学教授を経て東京理科大学教 授。現在、東京理科大学嘱託教授。著書に『ストリートスマートな建築へ』(鹿島出版会)、『海辺の環境学』(共著、東京大学出版会)など。

齋藤 希史

編 集中東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻領域は、中国古典文学、東アジアにおける古典と近代。著書に、『漢文脈の近代 清末=明治の文学圏』(名古 屋大学出版会)、『漢文スタイル』(羽鳥書店)、『漢文脈と近代日本』(角川ソフィア文庫)、『漢字世界の地平』(新潮選書)、『詩のトポス』(平凡社) など。

清水 祥彦

國學院大学文学部神道学科を卒業後、鎌倉の鶴岡八幡宮に奉職。その後、神田神社(神田明神)奉職し、2019年5月に宮司就任。内閣府「災害教訓の継承に関する専門調査会」委員(2003~2011年)、現在は東京都神社庁副庁長も務める。

張 競

1953 年上海生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。國學院大學文学部助教授、ハーバード大学客員研究員などを経て、現在、明治大学国際日本学部 教授。著書に『夢想と身体の人間博物誌』(青土社、2014年7月)、『詩文往還』(日本経済新聞社、2014年10月)『時代の憂鬱 魂の幸福』(明石 書店、2015年9月)などがある。東京文化資源会議・社寺会堂プロジェクト・メンバー。

中島 隆博

東京大学東洋文化研究所教授。中国哲学、比較哲学、表象文化論、東アジアの比較哲学。非常に幅広く、かつ精緻な議論を展開。現在刊行中のちくま新書の『世界哲学史』1~8の責任編集の一人。

中村 雄祐

東 京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻教授。読み書きに関する文理の基礎研究を踏まえつつ、文書という重要な文化資源を、調査研究の資料とし て、手段として、の両面から研究している。歴史学や情報学など研究者との学際研究や国内外でのアクション・リサーチを積極的に進めている。著書に『生きる ための読み書き-発展途上国のリテラシー問題』(みすず書房)など。東京文化資源会議幹事。

横山 泰子

1965 年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、国際基督教大学大学院比較文化研究科博士後期課程修了。現在、法政大学理工学部教授。専攻は日本文化史、 比較文化。著書に『江戸東京の怪談文化の成立と変遷』(風間書房)、『四谷怪談は面白い』(平凡社)、『綺堂は語る、半七が走る』(教育出版)、『江戸歌 舞伎の怪談と化け物』(講談社)など。

吉見俊哉(司会)

東 京大学教授。専門は、社会学・文化研究。集まりの場でのドラマ形成を考えるところから近現代日本の大衆文化と文化政治を研究。演劇論的アプローチを基礎 に、日本におけるカルチュラル・スタディーズの中心的存在として先駆的な役割を果たした。著書に『都市のドラマトゥルギー』(河出文庫)、『視覚都市の地 政学』(岩波書店)、『五輪と戦後』(河出書房新社)など。

ご参加について

​■参加方法
参加人数:30名(第1部・第2部は各施設5名、第3部は30名全員)
旅行代金(大人お一人様):33,800円 ~ 37,800円

崖東夜話へは、以下の1泊2日の旅行商品(旅行企画・実施 JTBガイアレック)のみでのご参加となります。また、第1部から第3部までの通しでのご参加の申し込みとなります。


▼お申し込み詳細はこちらから▼

残数わずか

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もっと楽しむ

崖東夜話

崖東夜話ぶらり

協力:地図ファブPT・Stroly

崖東夜話ぶらり.png
社寺会堂ぶらり.png

東京文化資源会議ガイドブックや書籍『社寺会堂から探る 江戸東京の精神文化』 の記載に基づき、崖東夜話が対象とするさまざまな文化資源をインターネット地図「ぶらり」に表示しています。ぶらりでは複数の地図を切替えながら楽しむこ とができ、江戸から昭和の5枚の地図と地形がわかる標高地図、さらに第一回『崖東夜話』開催に合わせた散策ルート地図も用意しました。散歩しながらお手元 のスマートフォンでアクセスすると、崖東夜話ゆかりの文化資源巡りを楽しむことができます。ごく一般的な話題を集約した「崖東夜話ぶらり」、少し深い話を 知りたいときの「社寺会堂ぶらり」、書籍『社寺会堂から探る 江戸東京の精神文化』で語られている学術的でより深い考察に触れられる「精神文化ぶらり」の3つのぶらりを展開しています。

社寺会堂塾書籍

社寺会堂から探る 江戸東京の精神文化

編集中

勁草書房より出版予定

中島隆博、吉見俊哉、佐藤麻貴 編集
湯島神田上野社寺会堂研究会 協力
徳川家が築いた巨大都市、江戸から近代国家の首都、東京へ。こうした変化を滔々と超え我々の基盤となってきた精神文化の水脈を探る。仏教、神道、儒教、キ リスト教、イスラームなどが、多様性と複雑性を保持しながら平和的に共存している湯島神田上野地区。この地域を中心に、人との繋がり方、集まり方、距離 感、振る舞い方つまり共存の基盤となる精神文化が、どのような歴史の中で育まれてきたのかを探り、交流や接続が過剰な現代における新しい展望を示す。

四六判・240ページ、本体価格3000円+税

2020年10月30日発売予定
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b535761.html

クリエイティブ・ワークショップ『文化資源プロデュース塾』

文化資源プロデュース塾とは?

東京文化資源会議が主催する企画立案・演出・運営・映像制作や配信などの《プロデュース術》を実践的に学べる、学生・社会人のためのクリエイティブ・ワークショッププロジェクトです。

この秋、各界の専門分野からプロフェッショナルをお招きして、「知をプロデュース」するためのオンラインディスカッションを、連続開講いたします。

10月13日(火)20:00 - 21:30 第3回
『新しい感性をプロデュース』
ゲスト:紀里谷和明
参加費1,000円

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